Office 2019とは?

 2018.08.06  Office 365 ポータル編集部

昨年9月、マイクロソフトが開催した「Ignite(イグナイト)」にてMicrosoft Officeの時期バージョンとなるOffice 2019がリリースされることが発表されました。IgniteとはITリーダーとITプロフェッショナルが、ビジネスを推進するために役立つ最新のマイクロソフトテクノロジーを学ぶための5 日間のカンファレンスです。

以降、Office 2019に関する情報が徐々に公開され、今年4月にはOffice 2019のプレビュー版となる「Office 2019 Commercial Preview」がリリースされました。本リリースは下半期を予定しています。

今回はMicrosoft Officeのこれまでの変遷を追いつつ、次期バージョンとなるOffice 2019についてご紹介します。

Microsoft Officeの変遷

Microsoft Officeは言わずとしれたビジネス向けアプリケーションであり、最初にリリースされたのは1989年の「Office for Mac」です。Mac向けのOfficeアプリケーションとして提供され、当時はWord、Excel、PowerPoint、Mailという3つのアプリケーションで構成されていました。

そこから数えて、Office 2019はシリーズ17番目のMicrosoft Officeになります。前バージョンであるOffice 2016がリリースされたのは2015年9月なので、3年越しの時期バージョンリリースです。

Microsoft Officeはバージョンごとに色々な進化を遂げてきました。Office 2013ではWindows 8のインターフェースに合わせたスタイルが中心になったり、その後はOffice 365といったサブスクリプションタイプのMicrosoft Officeが登場しています。

では次にリリースされるOffice 2019では何が変わるのでしょうか?

Office 2019の特徴

これまで発表された様々な情報から、Office 2019の特徴をまとめました。

  • システム要件はWindows 10 SAC、Windows 10 Enterprise LTSC、Windows Server 2019
  • クライアントアプリは「Click-to-Run」でのみ提供される
  • メインストリームサポート5年間、延長サポート2年間
  • インク機能が改善され筆圧設定や傾き感知がサポートされる
  • Excelで新しい関数とグラフが追加される
  • PowerPointでモーフィングやズームといった効果が利用できる

気になる点がいくつかあるので整理していきましょう。まずシステム要件について。マイクロソフトが今年2月に更新したブログエントリ※1では、Office 2019がサポートしているシステム要件は「Windows 10 SAC」「Windows 10 Enterprise LTSC」「Windows Server 2019」の3つだとしています。これはつまり、Office 2019が利用できるOSはWindows 10かそれ以降のバージョンのみということです。まだ組織的にWindows 10へ移行していない企業にとってはインパクトの大きい変更点ではないかと思います。

次に「Click-to-Run」とはOffice 2013で始めた導入されたインストール方式であり、インストールやバージョンアップを簡素化して、常に最新のアプリケーションを利用できる状態にするものです。従来まであったMSIでのインストールはサポートしていないので、Office 2019の展開方法についても再考する必要があるかもしれません。

もう一つ気になる点は、延長サポート期間が2年間という点です。Microsoft Officeは通常メインストリームサポートを5年間、延長サポートを5年間提供するのが通例となっています。しかしOffice 2019では延長サポートが3年間短縮されているのです。これに関しては、先ほどのブログエントリ内で「Office 2016のサポート終了時期(2025年10月14日)に一致させるため」だと説明しています。

なぜサポート期間をOffice 2016と一致させる必要があるのか?それはおそらく、Office 2019に搭載される機能のすべては、すでにOffice 365のサブスクリプションにて提供されているからだと考えられます。

Office 2019とOffice 365の違い

Office 2019は永続ライセンス型Microsoft Officeの次期バージョンにあたります。永続ライセンス型とは、ユーザーがMicrosoft Officeのパッケージ製品またはダウンロード製品を購入してパソコンにインストールしたり、ボリュームライセンスとして購入するものです。ライセンスを購入すればMicrosoft Officeを永続的に利用でき、別のパソコンへライセンスを移行することも可能です。

それに対しOffice 365とはサブスクリプション型Microsoft Officeとして提供されているサービスです。通常はパッケージ製品やダウンロード製品を購入してMicrosoft Officeをインストールしますが、Office 365では定期ライセンス(サブスクリプション)を契約し、その期間内でMicrosoft Officeをインストールおよび使用できます。

このOffice 365でインストールできるMicrosoft Officeは現時点で最新版となるOffice 2016です。永続ライセンス型のOffice 2016と異なる点は、継続的な機能追加が行われていることです。サブスクリプション型のOffice 365は自動的にバージョンアップが適用され、新しい機能が次々に追加されます。そのため、Office 2019に搭載される機能のすべては、実はOffice 365で提供されているOffice 2016にすでに搭載済みなのです。

Office 2016(永続ライセンス)

Office 2019(永続ライセンス)

Office 2016(Office 365)

リリース当初から変わらない

Office 2016から様々な機能が強化されている

Office 2016リリース後も様々な機能が強化されている

このように永続ライセンス型のOffice 2019とOffice 365で提供されているOffice 2016では機能差がないため、Office 2016のサポート終了時期に一致していると考えられます。

まとめ

Office 2019に関する情報はまだ少ないのが現状です。しかし、これまで発表された情報からでもOffice 2019の展開方法などを考えることはできます。特に注意すべき点はやはり対応OSでしょう。最新のMicrosoft Officeを使用するニーズがあるにもかかわらず、まだ組織的にWindows 10へアップグレードしていないという企業は、早急に対策を立てることをおすすめします。 

※1 「OfficeとWindowsのサービスとサポートの変更 

【新しい働き方編】Office365導入のススメ

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